
1.お金がなくならないようにする事が一番大事です
2.事業計画書をしっかり作成しましょう
3.競合介護事業所との差別化をはかりましょう
介護事業所の開業が失敗した状況とは、どのような状況だと思われますか? それは、介護事業所を閉鎖しなければいけない状況です。
では、介護事業所を閉鎖しなければいけない状況とは、どのような状況だと思われますか? それは、一言で言うと、お金がなくなった時です。
つまり、お金さえなくならなければ、少々介護事業所の経営が軌道に乗っていなくても、まだ失敗が確定したことにはならないのです。
当然だと思われるかもしれませんが、これはきわめて重要なポイントです。
つまり、かりに利用者さんを思うように集められない、満足してもらえる介護サービスを提供できていない、利用者さんに自分の介護事業所の存在を知ってもらえない、といった問題が起こったとしても、それだけでは介護事業所はつぶれません。
お金がなくなって初めて介護事業所を閉鎖しなければならなくなるのです。
では、どうすればお金がなくならいように創業できるのでしょうか。
大きくポイントは3つです。
●開業時の借入金を適正な金額に抑えること
●開業時に基準内での利用者さまの数より計算できる、到達可能な売上金額を把握すること
●毎月の固定費(人権費や家賃)が適正な金額になるように創業すること握すること
どれも、文章にするとそれほど難しいことではありませんが、意外にこのことをお考えになり開業される方が少ないです。
全て開業時に予想でき準備できることです。これらの事が開業時の経営に成否を分けるのです。逆に言うと、このことをしっかり考え正確に行えば、開業時から経営を軌道に乗せられる可能性は高まります。
事業計画書とは、介護事業所をどうやって経営していくか、またその場合のお金の流れがどのようになっていくかを、分かりやすく説明するための資料です。
事業計画書が必要な理由ですが、一番目の理由は、開業する介護事業所が数字のうえで上手くいくのかを自分自身で確認するためです。二番目の理由は、日本政策金融公庫などの金融機関から借り入れをするために必要な資料だからです。
分かりやすい事業計画書の作成例は、日本政策金融公庫のHPで見ることができますので、ご参照下さい。(創業計画書と記載されていますが、同じものです。)
現在、どこに開業しても、近くに競合する介護事業所があるのが普通です。
それどころか今後ますます新規開業が増えるのは確実です。そうしたなか、自分の介護事業所の経営を軌道に乗せるためには、他の介護事業所といかに差別化するかが重要です。そのためには、まずは自己分析を行い、自分の介護事業所の強みと弱みを把握する必要があります。この自己分析は客観的に行う必要がありますので、自分の思い込みで行わないよう注意が必要です。その上で、競合する介護事業所の強みと弱みを分析し、対策を考えます。